【開催レポート】全国大学生環境活動団体SDGsミーティング(秋)

2022年11月に、国内の3つの環境活動に取り組む大学生の団体がオンラインで集まる「全国大学生環境活動団体SDGsミーティング」を開催しました。

今回は、キタサンショウウオ研修会(東京農業大学オホーツクキャンパス)、学生団体FeeLink(近畿大学)、エコFIT(福岡工業大学)の3団体で交流を深めました。

今回のイベントでは持続可能な社会について改めて考える機会を大学生に提供し、参加団体の活動、参加者自身の今後の活動や日常生活とSDGsとの関わり方を確認しました。今回はこれから新たに発足する団体も参加し、大学生の環境活動団体の在り方についても議論がなされました。

ワークショップ、ディスカッションでの意見


セヴァン・スズキのスピーチは現代の人が聞いても考えさせられるものであった。自分たちの環境問題への無知さを知った。意見交換を経て、今後の活動は他大学との連携や、自分たちの活動分野に関係する地元企業との連携をしていくという選択肢が見つかった。SDGsという言葉は近年たくさん耳にするが、開発と環境保護が乱立している。「環境アセスメント」をしっかりすることで、開発による環境への影響を調査することが重要だと思った。環境問題と一口に言っても、問題は多岐にわたっているので、「Think globally, Act locally」の考え方は重要だと考えた。広い視点を持ちつつ、できることから行動していきたい。


サンショウウオの話を題材に、今後の保全活動をどのように行っていくべきかをグループ内で話し合った。絶滅危惧種の周知方法については、他大学との連携や学園祭を通じた周知などを行いたいと思う。また、セヴァン・スズキのスピーチを聞いて、大切な生き物を人の手で絶滅させてしまうことはあってはならないことだし、身の回りの生き物を大切にすることが、持続可能な社会へとつながっていくと感じた。


無関心層にアプローチするのは困難だが、「環境活動に関心はあるけれど、何をしたらよいかわからない」という層にターゲットを絞り活動を実施したいと感じた。時間やパワーがある学生団体が様々な団体とつながり、お互いの足りない部分を補い合えればよいと感じた。


普段は同じ生活圏内の大学や社会人としか関わる機会がないが、今回のSDGsミーティングで北海道、関西、九州の環境活動を行う大学生と意見交換ができたことがとても良かった。他のメンバーにも、今日の学んだことをシェアしていきたい。また、同じテーマを持つ他大学と交流する機会はあまりないので、今後はもっと積極的にこういった場を作っていきたい。


●参加団体紹介

・キタサンショウウオ研究会(東京農業大学 北海道オホーツクキャンパス)

東京大学北海道オホーツクキャンパスの有志を中心に結成され、来年正式に団体設立予定。釧路湿原に生息している天然記念物「キタサンショウウオ」の生態保護、保全、PR活動、新たな生息地の調査を行っている。

・学生団体Feelink(近畿大学農学部)

「人と環境の架け橋」になることをキーワードに、大学・NPO法人・企業と連携しながら活動をしている。「環境教育」「教材園」「ビオトープコーディネート(BCP)」の3つのプロジェクトに分かれ、様々な視点から環境活動に取り組んでいる。環境教育・保全活動を通して、小学生やその両親向けに環境問題の啓発に尽力している。

・エコFIT(福岡工業大学)

福岡工業大学の社会環境学部の教育理念に基づいて運営する学生組織。

ペットボトルのキャップ回収活動を通したポリオワクチンの寄付活動や、音楽フェスでのごみ回収ボランティアへの参加、環境フェスティバル福岡でのワークショップ開催への参加など、様々な環境啓発活動へ取り組んでいる。

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